2011年 最後の日に

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 12月 31st, 2011


時の経つありがたさと虚しさを同時におもった一年でした。

まいにち被災地の子供たちの顔がうかびます。

今も心の中いっぱいに子供たちがいます。

昨日、陸前高田の校長先生からお手紙をいただきました

そこには、震災直後の小学校の様子が書かれていました

小学校の10メートル手前まで津波が落しよせ

みんなで上へ上へと走り続けたこと

山の中にある小さな公民館で子供たちと三晩過ごしたこと

小さな尊い命も家族も友達も奪い去っていった津波のこと

今私は その子供たちに逢うことができて

一緒に書をかいています

はじめて陸前高田のみなさんから聞いた言葉

「私たちは子供たちと一度も震災を振り返っていないのです・・」

先生方も大人のみなさんが口々に言われたことが

このごろ少しだけわかる気がします

わかる気がするだけで私たちはその日名古屋にいて・・・

ほんとうの辛さも怖さも悲しみもわかりません

でも、この日本で起きたことはわかっています

1800キロ・・・私には短い距離になってきました

つながっているから。

この道を行けば子供たちに逢えるから・・・

被災地の子供たちの書は私のもとに500枚以上預かっています

「ひとりにしないで」「流れる」「わすれるはずがない」

子供たちが家に持って帰らず私にあずける書です

この震災は日本に起きたのです

日本の仲間、私たちの大切な仲間に起きたのです

被災地のみなさんは

大切なふるさとの未来に生きる子供たちを育てていくことに

ほんとうに一生懸命です

今度は私たちが一生懸命に頑張るときです。

日本におきた震災です

「忘れちゃいけない」

私はこの名古屋であらためて仲間の大切さを肝に銘じました

楽しい時だけではなく辛い時も悲しい時も一緒にいられる仲間が大切です

「仲間がいれば怖くない」「家族がいれば怖くない」「友達いるからだいじょうぶ」

「みんながいるから生きていける」・・・8歳の子供たちの言葉です。

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今年も終わります

二〇一二年もどうか一緒に生きていけますように

今年出逢えたみなさんに心から心から感謝しています。

仲間って素晴らしいです。

一月も陸前高田の子供たちと書の授業をしてきます。

お正月には名古屋の子供たちとも書をかきます

ほんとうにありがとうございました。

Love   矢野きよ実

2011年12月31日

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