天国の父とデートできちゃった
父の残したものは 思い出と盆栽ひとつ
天国行きの列車に乗ったのは32年前
父の残した一鉢の盆栽は
枯れそうになると母が近所のクリーニング屋さんのご主人に治してもらう
おじさんは盆栽の父のお医者さんのようです
今日、クリーニングの洋服をもらいに行ったら
「持ってきゃーすか、お父さんの形見の盆栽。」と笑ってくれたので
車のドアをあけて「足元でいいかなぁ?」と言うと
「なに言っとるの助手席だわね・・」
「うん」
父が横にいるようでした
私はそのまま 父とドライブをしました。
行った場所は
釣り師の父が一か月に25日も通った
内田橋 宮の渡しの向こう岸の「大阪や釣り船店」さん
32年ぶりに父とのデートができました
実は一昨年、中日スポーツ新聞に見開きで名古屋の釣り師のルーツとして
父の記事が掲載され本当に驚きました
私には
天国からの30年目のラブレターでした
そしてまた2年後
今日は盆栽になった父とのデートでした
きのう 逢いたいな・・って想ってよかった
何年経ったって逢いたいよね
天国のみんなに
想いましょうね 逢いたいって・・まずは蝶々で現れてくれますけどね
Love 矢野きよ実