亘理郡山元町の子どもたちのところへ行ってきました

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 12月 19th, 2012

5~6年生の38名の子どもたちと
書の授業をしました。

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学校に到着するといつも優しい校長先生が笑顔で迎えてくださって
大きなストーブで体育館を温めてくださっていました。

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高学年になると照れくさい雰囲気から始まります。それがまたいいんです
5年生は凄かった

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ものすごいスピードでたくさんの言葉が出てきました

授業中に前回一緒に書をかいた1~2年生が逢いに来てくれました

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私にとっての褒美の時間です
「また逢える」ことの嬉しさはこの上無いです。
「もう一度来てくれるなんて思わなかったの」と1年生が言うんです
そして、教室に帰っていくときに
泣きながらお別れしてくれるんです
「また逢える…?」って。

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こんなにも嬉しいご褒美に感謝します
今回の子どもたちと一緒にいて
教わったことがあります

6年生も優しかった

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なかなか自分の気持ちを直ぐにあらわせない子の横で
誰か一人が辛い気持ちや悲しみを言葉にできたとき「いってもいいんだ…」と、
みんなが書きはじめます

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私は「あなたの悲しみを閉じ込めない勇気がみんなの心も楽にしてくれたね
心の叫びを出してもいいんだ・・とみんなも書き始めたね
そしたら次はみんなが楽しいことを書き出した
みんなの心は悲しみも喜びもいろいろあることが同じだったね」と話しました

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この学校の一年生に
幼稚園のお友だちを亡くしたことを
震災後一年半も話せなかった女の子がいます。
夏にその事を私に話してくれました
校長先生から
あれから表情も明るくなりお話もたくさんできるんですよと聞きました

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なにより嬉しかったです
被災地ではない よそ者の私たちができることがこれです

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今年は被災地の子どもたちの心の音を8000枚以上見てきました
震災後、震災の話をしていない子どもたちは
未だに3月11日のあの日を恐れ忘れてはいません。

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来年もたくさんの子どもたちのもとにいくことができるように力をつけておかなきゃ。
2012年12月19日
矢野きよ実