震災から3年半・・校歌を書かせていただきました
今年の4月頃宮城県亘理町立荒浜中学校の校長先生からお手紙をいただきました
そこには「震災後やっと子どもたちの待ちに待った学校が9月に開校します、
その学校の校歌を書で書いてくれますか・・」という内容が書かれていました
そして、その地区がどれくらいの大変な被害にあったか、
その時の学校の状況も子どもたちの気持ちも添えられていました
たくさんの方が亡くなり周りはすべて津波で流されていました
校長先生は「津波が来なければ100年でも残っていきます」と・・・
私のようなものには、もったいないお話です
3ヶ月間、その地区を学び、想い・・・一生懸命書きました
横5m×縦1,5m大きな校歌を書きました
硯は被災地雄勝の硯をつかい、墨はずっと被災地支援を共にさせていただいている鈴鹿墨伝統工芸士の伊藤亀堂さんの無敵墨をつかい、筆はやはり一緒に被災地支援を
させていただいている豊橋筆の三竹さんの筆で書きました
一生懸命かきました
学校の校舎の鍵を受け渡される日、校長先生は待っていてくださり
一番最初に書を入れさせていただきました
名古屋からみんなが車で運んでくださって亘理市立荒浜中学校に到着しました
嬉しかったです
河北新報の方は岐阜のご出身で東海地方と被災地が繋がることを喜び
取材してくださいました
荒浜中学校は災害にも強く街のみなさんが安心して集まることのできる
素晴らしい学校でした
どうかどうか、この学校に通う子どもたち先生が毎日幸せでありますように・・
心から願います
そして、書が何百年もその場所で生き続けますように・・・・
校歌に心からの祈りをこめて・・・
矢野きよ実