子どもたちの心の叫びを聞いてください。

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 6月 12th, 2019

月曜日(6月10日)児童養護施設に行きました

2歳から18歳、虐待、貧困、親の病気など、
なんらかの理由で親と暮らせない子どもたちがいます。
今回は小学生の振替休日を使って16人の子どもたちに逢えました。
筆と墨と紙を使って心の中にある想いを、叫びを書いていきます。
私たち大人のルールは子どもたちに質問をしない、こちらから聞かないこと。
子どもたちに何を書こう!と言わないことだけです。
数十分もすると、子どもたちの方から話してきます。
そして心の裡(うち)を書いていきます。
今回も700枚を超える叫びを見て聞きました。

「地獄」「絶望」「ママにあいたい」「死ぬな生きろ」「ここにいるのはや」
「今まで育ててくれた人たちにかんしゃの気もちをもって最後まで生きる」
「ここにはりゆうがあっている、好きかってしていい所じゃない、
しょうらいいい大人になるための練習でもある」
「自分をイヤと思うな」
「イキタクテモイキラレナイヒトガイル」「いじめてもたのしくないよ」
「SOSみてみぬふりもいじめだよ」
「絶対死ぬなみんな生きる」
「1日をむだにするな」
「自分の人生は自分でつくる」

2年生から6年生、
震災後、被災地の子どもたちにも同じことを思いましたが、
言葉は、経験から生まれます。
おじいさんやおばあさんになったらやっとわかるような言葉を見てきたものから
経験したことから子どもたちの心から発するのです。
生まれてすぐから施設にいる子、野原で捨てられていた子、
2度と親が迎えに来ない子、殺されそうになった子、
「ここにきたくてきたわけじゃない」と
書いたひとりの子の気持ちは全ての子どもたちの気持ちだと思います。
すり切れてすり切れて生地がなくなった
ティシャツで施設に入り、お風呂のお湯があたたかいことを驚く子、それは
1人2人ではないです今の世の中なのに。
施設長から「それでも施設に入れない、
誰も気づかず虐待を受けて苦しんでいる子どもたち、
グレーゾーンにいる子どもたちが、沢山いるんです」
「大きくなって虐待を受けた子がまた虐待を繰りかえす」
そんなことは言う大人にはなりたくないです。言っちゃいけません。
言う前にどうか先ずは寄り添ってください
世の中、優しい人もいるよ、
みんなのこと知ってるよ
捨てなもんじゃないんだよって
わかるようにそっと寄り添って
味方になってください。

 

 

2019.6.12名古屋市熱田区の17:12の空

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無敵プロジェクト 6/10メンバー
鈴鹿墨 伊藤亀堂さん提供
豊橋筆 三竹辰弥さん提供
マブーチ、村田さん、よっちゃん、耕一さん、日裏さん、鷲見さん、
長谷川さん、知穂さん、チコちゃん、田島ちゃん、友美ちゃん、
加藤くん、久美ちゃん、鱗林さん、教子さん、世理奈さん、矢野きよ実、

写真は佐々木よっちゃんにいただいてから
掲載しますね。