児童養護施設の子どもたちの心の音

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 11月 29th, 2020

11月は児童虐待防止推進月間です
今回、最新の注意を払い、
PCR検査を受け児童養護施設の子どもたちと書の授業を行いました。
その子どもたちが奏でた心の音を
知ってください。
いつも思いますが、この月だけじゃなく
ずっとみんなが考えられるといいなと、
でもこの時があるから
知らないことを知ってもらえる。

1人に1人横に無敵プロジェクトのみんなとシマヲカナデルのみなさんが
ただ子どもたちの傍に寄り添います

ルールはこちらからは何も聞かない
この日はひらがなでもカタカナでも漢字でも書き順も気にしないで書く
間違いは一つも無い

子どもたちに質問はしないことが私にとって大切なことなんです。
言えないから言わない
言いたいけど言えない
話しやすいその場面をこちらが作る。
30分ほどすると子どもたちは
しゃべり出します。
聴いてほしいことを。
この日は立って作品を書くので10分ほどだけ作品の書き方を教えます。
それからは
さぁ!いいーここに(心の裡)あることを
この筆を通じて書いちゃって…
最初は一文字が多いです、数十分もすると書く言葉が増えてきます
そして心の言葉を書きます

小学生11人中学生1人高校生4人
ここにある事をなんでも!
2時間半で800枚を超える心の叫びを奏でました。

子どもたちの生まれてから今日までを教えてもらった感じです

7割は虐待です。
暴力を受け怖くて体に傷を負い
施設に保護されました。
そしてネグレスト
食べ物を与えない親
育児放棄、お風呂も着るものも
さらには家もない子どもたち
この時代にです
前にも話しましたが
この地域の児童養護施設でも
野原に捨てられずっとずっと誰も迎えが来ない女の子
そしてみんな、施設に来た時は
ティシャツがボロボロで臭いもあり
お風呂に入れると蛇口からお湯が出ることに驚く子どもたち
この時代にです。

子どもたちは一生懸命かきました

「父と母」と書いて
これは誰にも見せないでといって
一番下に隠しました
そして「みんな生きて強くなる」と書きました

5年生の男の子は
「悲しみは消えない、けど仲間がいる」
「1人のやつも心の底ではだれかといたいと思っている」
「人は1人では生きられない」

筆も墨も使ったことのない一年生の女の子は
「かぞくはかぞく」
「ありがとう」
「一生幸せ」と書きました

6年生の女の子は
「心の声はとどかない」
「大切な人大事な人に勇気をあたえる」
「生きたいというきもちをなくさない」
「たくさんいきる」
「いやなこと言われても前に進む」
「悲しくても立ち上がる」
「一人ではない、かならず誰かそばにいる」

5年生の男の子は
「ぼくの進む道はみんなの道とは違う」
「一人になっても生きる」
「希望をすてるな」
「とりあえず生きる」
そして
「産んでくれた人に感謝」
「助けてくれる人は心がいい」

SOS
苦しくても楽しい日が来る
たすけてあげる
きっといいことがある
一度出した言葉は戻らない
甘える勇気
甘えるのに勇気がいるんです

悲しみは消えないけど仲間がいる
人は一人では生きられない
こころを整えて学校に
運が悪くても信じて生きろ
さよならありがとう声のかぎり悲しみよりももっと大事なこと
まだ見ぬ未来のため
人の命はひとつだけ

奏でた子どもたちの書は
2月に行われる岡山県笠岡諸島で行われる
「シマヲカナデル笠岡アートandミュージックフェスティバル」の会場で
みなさんに見てもらいます。

何より、それを見てくれている人がいる…そして、
私の気持ちを知ってくれている人がいるという子どもたちの勇気になります
全ての人が味方になれる
そんな日本がいいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シマヲカナデル」ホームページは >> http://shima-kana.com/