さっちゃんとはーちゃんの作文

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 12月 27th, 2020

今年最後の講演会できました。
コロナで今年の講演会はほぼ中止でしたが3回目。
ソーシャルディスタンスで100人限定。
今回は人権週間で小中高の作文コンテストの表彰式の後に
講演をさせてもらいました。

毎年、みんな素晴らしい作文を発表します。
今年は、最優秀賞のさっちゃんという小学校四年生女の子の作品。
「私のお姉ちゃんは2歳の時に事故でのうに障害がおきてしまい……」

このお姉ちゃんというのは
私の仲良しのはーちゃんでした。
びっくりしました。
会場でこの作文が読まれて、
そのはーちゃんの妹のさっちゃんが読んでいた。

はーちゃんは妹のさっちゃんが作文に書いたように
2歳の時に事故で身体が麻痺してしまい
今はボードを使ってお母さんが読み取って話します
動く人差し指に絵の具をつけてもらって絵を描きます。
素晴らしいです。
はーちゃんが小学校の時に
やきものワールドで私の書と
はーちゃんの絵でコラボしてね
有田で書を書いたものをはーちゃんの家に運んで、
はーちゃん寝たままかいてくれて
それをまた有田へもっていって焼いてもらって
展示された作品はとても可愛くてね嬉しかったです。
作品集も出していて
私の書道展にも来てくれて

人権ってな〜に?
以前、私が作文コンテストで出逢ったとても可愛い当時、
中学校2年生の女の子に教わったことがあります

彼女は左手の人差し指、中指、薬指、小指が
第一関節の半分位の長さしかなくてね、
小学校の時、サッカーの試合で、
相手のチームの人が彼女の左手を見て、隣の人と笑っていて、
その時、とても悲しい気持ちになったんです。
自分の左手がどうしてこんな手なんだろう、
どうしてみんなと違うのだろうと思って、自分の左手を恨んでね、
笑われたり悩んだり…

人権って何だろう。と彼女は考え、こう教えてくれました。
「人が幸せに生きる権利。」
彼女は
「私の左手は魔法の手』と言い
この世界にはたくさんの人が生きていて、いろんな人がいる。
そのたくさんの人には個性があり、
それを尊重し合って生きていくのが大切で、
もしそうであるのならば、私の左手というのは個性である。と。

神様はきっと本当の幸せを私に教えてくれたのだろう、

私は彼女の言葉もはーちゃんの言葉も、さっちゃんの作文も忘れません。