ありがとうございます

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 3月 23rd, 2026

30年前、喉の手術をすることになり、
東京での病院の先生から
“もしかすると声が出なくなることも…”と言われ、
この仕事を辞めなければ…とお母ちゃんと2人で家族会議をした。
息子が1歳と5ヶ月だった…
お母ちゃんは
「あんたたち2人くらいワシがなんとかしてやるから…体治して
健康になったらお習字と茶道の先生やればいいから」と力くれて、

なんと、その夜
“深夜ラジオをやりませんか”と
CBCラジオのプロデューサーから話をいただいた。
憧れの深夜ラジオだけれど、
お母ちゃんに明日お断りに行ってくるねと話した。

プロデューサーに逢って、そしたら、
「声が出なくなることなんてきっとないですよ、
でもね、もしも声が変わってしまったら芸名変えればいいですよ、
別に矢野きよ実の名前が欲しいわけではないから
僕はあなたの喋る内容がほしいんです…」と
笑いながら話してくださった。

驚きながら、帰り道に涙がとまらなかった。
世の中にこんな事を言ってくれる人がいるんだ…と、

東京での手術は8月15日。怖かった。
目が覚めて、いろいろ聞かされて、
手術から2日目に
ドアをトントンとプロデューサーが入ってきた。
「近くに来たので…」と呟いた後
「声でましたね、じゃあ」と数分で扉を閉めて帰られた。

10月から矢野印という番組が始まった。憧れの深夜ラジオ。
その数年が楽しくて、多くのみなさんと出逢って
多くの最高の時間を一緒に過ごし学んだことがあるから
今まで喋ってくることができました。

今夜、そのプロデューサーとお嫁ちゃんと息子と4人でご飯を食べたの。
あれから30年…
大好きな人と美味しいものを食べる幸せは生きているご褒美です。
そしたら、帰りに美しいお月さまを見て泣けちゃって…
息子がお月さまの写真撮ってくれて
ありがたい。いっぱいありがとうの今夜です。