震災から3年8ヶ月・・子どもたちの心は・・
昨年癌になった時「ぜったい治してもう一度書の授業に来て・・」と80人の
子どもたちの声を届けてくださった宮城県の山下第一小学校の作間校長から
「震災から3年8ヶ月経った子どもたちの心をみてください」と
お手紙をいただきました
今日、学校の授業で子どもたち全員と逢うことができました
津波で600人の方が亡くなり、暫く報道のなかった場所です
2年前「友達が幼稚園バスで死んじゃったの・・」と
私の腕をつかんだ6歳の女の子
膝の上に乗せて「お友だちは天国行きの列車に間違えて乗っちゃってね・・
・・私たちもお婆さんになったら乗るから・・そしたら逢える?・・
いつかは逢えるね・・・」
その場で女の子は「みんなげんきで」と書きました
女の子は8歳になっていました
先生からは、笑顔も口数も多くはない・・と聞きました
この日、「ゆうじょう」そして自分の名前「薗」と書いて
「お婆ちゃんは私が生まれた時にねお花を植えてくれたの・・」と
小さな笑顔を見せてくれました
震災から3年8ヶ月経ち、子どもたちはあの日の景色が蘇り、
うなされることもあるそうです
あの日、小さかった子どもたちは実際に起こった恐怖の意味を
自分の記憶と成長により再び知っていく・・
お友だちのことも家族のことも・・
久しぶりに逢ったその顔にいたたまれない寂しさを見ました
それでも
「一人じゃない泣かないよ」そして「まけないで笑顔になろう」
そして「君という光がある」「みんなしあわせならそれでいい」
「心がそろう」「いっぱいの笑顔を世界へ」
「たのしく生きればいつかいいことがくる」
そんな言葉もいっぱい聞くことができました
名古屋に戻り、子どもたちの笑顔と、さみしい心の声が入り混じり・・
震災から何年経っても消えない悲しみをあらためて知り
その“ほんとう”を唯々切なく想います
これからは、子どもたちがあの日を受け止める力への寄り添い・・が必要です
私たちは想うことしかできないけれど・・
「いつでも逢いにきていい・・?」
そう呟くことと子どもたちを抱きしめるだけが精一杯でした
大きな力が欲しいです
矢野きよ実
2014.11.8