どうかどうか……

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 10月 9th, 2023

児童養護施設に小さい頃から入所している〇〇くんがね
“無敵プロジェクトのみんなに来てほしいんだ…”と
夜勤をしている先生の部屋に頼みにきたんです…
「きよ実さん来て!」と先生から連絡をいただいて、
男の子が待ってくれる児童養護施設に向かいました。

2歳〜18歳虐待などの理由で施設にいる子どもたち。
施設には想像も付かない景色の人生を送ってきている
幼い子どもたちがいます。
生まれる場所は選べなく…生まれて連れられてきた場所は児童養護施設。
この時代に野原で捨てられ、施設しか知らない女の子
無敵プロジェクトを始めて13年……
書を書いて子どもたちが自分の気持ちを叫ぶ時に驚きます。
今回も……
「汚い言葉しか出てこないの」
「施設で一緒に暮らしたあの子に逢いたいんです」
「ムカつく」そう書いて泣き出した。

その言葉を見て
子どもたちをぎゅっと抱くことしかできないけれど、

被災地も児童養護施設も
子どもたちに逢って気持ちを書でみて、話して抱きしめて……
でも、その先何をすればいいのかとずっと答えを探す毎日です

虐待をされた子供は虐待をするとか
施設の子どもたちとは付き合うなとか、
自分の地域に施設なんかを作るなとか

子どもたちは誰に生き方を教わればいいのか
少年院に行くと施設にいた子どもたちが多くいます。
生き方がわからないから罪になるようなことを犯してしまう

お金の使い方、電車の乗り方
親が教えてくれるあたりまえを知りません。
待合せすると時にどの電車に乗ったら良いのかパニックになります。
外の世界が怖くなります
この時代に野原で捨てられた女の子は
「きよ実さん私あと二年で施設を出なくちゃいけないの……」
彼女の不安は私たちには想像がつかないくらい大きいです

外の世界は怖いものではなく
案外、良い人がいてね
ほとんどが優しい大人なんだよと
伝えています
どうか怖がる子どもたちに
生き方を優しさを教えてやってください。
どうかどうか。
矢野きよ実