時の経つありがたさと虚しさを同時におもった一年でした。
まいにち被災地の子供たちの顔がうかびます。
今も心の中いっぱいに子供たちがいます。
昨日、陸前高田の校長先生からお手紙をいただきました
そこには、震災直後の小学校の様子が書かれていました
小学校の10メートル手前まで津波が落しよせ
みんなで上へ上へと走り続けたこと
山の中にある小さな公民館で子供たちと三晩過ごしたこと
小さな尊い命も家族も友達も奪い去っていった津波のこと
今私は その子供たちに逢うことができて
一緒に書をかいています
はじめて陸前高田のみなさんから聞いた言葉
「私たちは子供たちと一度も震災を振り返っていないのです・・」
先生方も大人のみなさんが口々に言われたことが
このごろ少しだけわかる気がします
わかる気がするだけで私たちはその日名古屋にいて・・・
ほんとうの辛さも怖さも悲しみもわかりません
でも、この日本で起きたことはわかっています
1800キロ・・・私には短い距離になってきました
つながっているから。
この道を行けば子供たちに逢えるから・・・
被災地の子供たちの書は私のもとに500枚以上預かっています
「ひとりにしないで」「流れる」「わすれるはずがない」
子供たちが家に持って帰らず私にあずける書です
この震災は日本に起きたのです
日本の仲間、私たちの大切な仲間に起きたのです
被災地のみなさんは
大切なふるさとの未来に生きる子供たちを育てていくことに
ほんとうに一生懸命です
今度は私たちが一生懸命に頑張るときです。
日本におきた震災です
「忘れちゃいけない」
私はこの名古屋であらためて仲間の大切さを肝に銘じました
楽しい時だけではなく辛い時も悲しい時も一緒にいられる仲間が大切です
「仲間がいれば怖くない」「家族がいれば怖くない」「友達いるからだいじょうぶ」
「みんながいるから生きていける」・・・8歳の子供たちの言葉です。
今年も終わります
二〇一二年もどうか一緒に生きていけますように
今年出逢えたみなさんに心から心から感謝しています。
仲間って素晴らしいです。
一月も陸前高田の子供たちと書の授業をしてきます。
お正月には名古屋の子供たちとも書をかきます
ほんとうにありがとうございました。
Love 矢野きよ実
2011年12月31日
12月の陸前高田は肌を刺す寒さだった。
名古屋で暮らす私たちとは何もかもが違う
3月11日の震災後、4月から被災地に入り最初にわかったことは
「それでもこの道は繋がっている。」
道の向こうにみんながいる。時差も無い外国でもない日本だ。同じ時間を生きている人々
そして違うのは東北にだけ大きな津波がきた・・・ということ
10月の陸前高田で教えてもらったこと
9歳のみんなの心から溢れるようにでてきた言葉の中に
「今が楽しい」「生きてる今を楽しもう」
楽しいという言葉をいっぱい書く女の子
ほんとうに怖くてほんとうに辛くて淋しかった何ヶ月間
「今は友達と笑って学校にいるから大好きな友達と一緒にいられるから
今が楽しくて、みんなといられる今日が大切なの・・みんながいるから生きていられるの」
私は何十日も自分の力の弱さ、不甲斐無さの中にいた。
12月3日~6日
1泊4日 1800キロの被災地への道を仲間と走る
「子供たちに逢える・・逢いたい」一緒に行った仲間も同じ気持ちだったと思います。
10月に陸前高田で子供たちと授業をして名古屋に戻ってから私たちは
次の日にでも子供たちの元に行きたかった。
でも私たちが毎日いてもどうなるものでもないということもわかっている
その子供たちに逢える
子供たちは教室で待っていてくれました
みんなから手紙ももらいました
元気でした
瞳がキラキラひかっていました
マラソン大会で仮設住宅のみなさんにも声援してもらって全員完走できたそうです
学芸会でみんなで一生懸命に舞台に立ったそうです
前に前に進んでいる子供たちは大きな英雄です
嬉しかったものすごく嬉しかったです
今回は小学校3年生の8歳・9歳の子供たちと書をかきました。
副校長先生が体育館に大きなストーブを用意して暖めてくださっていました
陸前高田のみなさんはほんとうにほんとうに温かいです
3年生の子供たちは「ものすごく元気なんです」と先生方からお聞きしていました
書の授業が始まって
いちばん最初に泣いたのは担任の先生でした
「子供たちがこんなふうに想っていたなんて・・ただ元気なだけだと思っていたけど
今、それがわかってたまらない気持ちです・・・」と
先生はクラス全員の子供たちの名前を書いて最後に「宝物」と書いた
子供たちは先生の書をみて「俺の名前がある!私のも・・先生ありがとう!」と叫んだ
泣き虫先生はまた泣いちゃった。
子供たちの心の叫びは大きな叫びでした
「つなみにまけない」
私の家は流されたけどたくさんの人が流されて亡くなったけど私は生きているから
「強く生きる」
くじけている自分はいつになっても人が支えてくれないから
強く生きたら友達もいっぱいできるし近所の人も支えてくれるから・・・
「みんな愛してる」
この人は好きこの人は嫌いってないように・・
「家族がいればこわくない」「みんながいたから生きていけた」「すべては命」
「大好き」
きらいな人ができないように・・・
「3月11」
忘れられない津波の日だから・・
「海」
もう一度海で泳ぎたい・・・
「けいとちゃんはやさしかった」
29人の子供たちは400枚以上の言葉をかきました
次から次に言葉は溢れてきました ものすごいスピードで・・・
この日
わかったこと
人の言葉は生きてきた年数ではなく経験からうまれる
私がこの年になってようやくわかった心を
8歳~10歳の子供たちが書にします
どれくらい怖くてどれくらい悲しくて辛かったか
その日を経験していない私たちにはわかりません
こんなにも小さな子供たちの心に9ヶ月もあった心の叫びを
みんなで想わなきゃ
一緒に子供たちの書をみてくださいね
忘れないこと・・・
ぜったいに忘れないこと・・・
2011年12月10日 矢野きよ実
12月15日~17日
名古屋市の陸前高田を支援する活動で「米崎中学校」の生徒を名古屋に招待しました。
市長と矢野さんは17日の早朝、学生の皆さんと一緒に朝食会に出席しました。
被災地に月に1度は足を運んでいる矢野さん、
今回名古屋に来てくれた米崎中学の1、2年生の皆さんとは12月5日に陸前高田で逢ったばかり。
とても和やかな雰囲気で会は進められました。
12月17日のFM AICHI「矢野きよ実の音楽無礼講」のゲストは嘉門達夫さん。
長年連れ添ったような絶妙な掛け合いの二人。
その二人の想いの先には被災地が。
聞き逃してしまった方はFM AICHI「矢野きよ実の音楽無礼講」のHPまで。
来年1月28日から始まるゆめリンク愛知国体の30日前イベントに
nobody knows+のHIDDENFISHさんとノリダフアンキーシビレサスさんと共に参加しました。
普段はなかなか聞けない競技の話や選手の裏話などで盛り上がり、
これから30日後に始まる愛知国体をみんなで応援していこうとトークしました。
(アイスホッケー 成年男子の愛知県代表チーム キャプテン市川広太郎さん)
この模様はエフエム愛知 12月28日(水)19:00~19:30にてオンエアされます。
12月11日(日)「地球組コンサート2011 元気の歌~心はひとつ、地球はひとつ~」に参加しました!
障害や、国籍などなにも関係なくひとつになって合唱をする地球組のみなさんと矢野さんは、
「みんなの祭無礼講」や「子どもセンターパオ」などで共演をし、
いつもあたたかな感動を与えてくれてました。
その地球組のコンサートが開催されるということで矢野さんは題字を書かせてもらいました。
コンサートでは、みなさんの歌声とそして矢野さんはこの世界中の子どもたちの大切さを伝えました。
そして最後には出演者全員での合唱で会場中がひとつになりました。
12/7(水)エフエムトワイライトに出演します。
最近の矢野さんのこと、被災地のことお伝えできたらと思っています。
是非お聞き下さい。
エフエムトワイライト
12/7(水)
18:00〜18:50