椎名誠さんの講演会に始まり
第二部のパネルセッションのパネラーの一人として参加させていただいた。

椎名誠さん、漢字博士阿辻先生、岡田邦彦さん、中日新聞論説委員飯尾さん
こんな素晴らしい人々の横にいて発言までしちゃって・・
私はいつも庶民代表でそこにいるのだけれど(笑)
この時間をどれだけ楽しんでいるか!ほんとうに今回も面白かった。
「ボキャブラリーと出世は正比例する」
「おしゃべりは出世しない」
「漢字もパソコンや車の運転を覚えるように・・」
「日本のタレントは勉強しない・・言葉の最後に「思います」をつける変だ
“今から味噌煮込みを食べてみたいと思います”・・・ほんとに変だ!(笑)

これは自分にあてはまるからあまりにも笑えた先生方の発言!
シンポジウムの中身は勉強になりわかりやすく
漢字を使うこの日本に生まれて
そして、漢字を学んでこられたことに心から感謝した。
私は、子供たちの心にある言葉の素晴らしさと
「漢字は手のあと、言葉に出して言えないことでも
白い紙に自分の心を書いて欲しいな」と話しました。

私が最近書いた書「想」「蘖ひこばえ」をスクリーンで映し出してくださって
なんだかものすごく嬉しかったです。

椎名さんかっこよかったぁ!
阿辻先生のファンになりました。毎日喋りたい!と思いました。
阿辻辞書と椎名辞書と岡田辞書
どこかにないかぁ・・・
また逢えますように(笑)
矢野きよ実
百か日法要の日に被災地に行けることになるという偶然がありました。
ひと月に一度、一度しか行けないけれど、その一度は心と身体を整えて
出来る限りの力を持って向かいます。
今回も名古屋からの仲間16人と往復1600キロ。
この先に、出逢ったみんながいる!道はつながっていると思うと
胸の奥がたまらない気持ちになる。

百か日法要は「卒哭忌(そっこくき)」ともいって
大声で泣き叫ぶことを卒業する日。
「今日はたくさん泣きなさい。」という日なんだ・・と思いました。
法要の前にビーフシチュー300食クリームシチュー300食を炊きだした。

15時からの法要が始まる頃、なんと泉谷さんが雄勝に到着した。
この日偶然、石巻に入るという泉谷さんに
「その日は名古屋チームもいて百か日で・・」と話すと
「よし、わかった!」と力強い叫び。
約束をしなくても偶然に同じ場所に行く奇蹟は誰が導いてくれているのかなぁ
泉谷さんはお焼香の後、みなさんからの「歌ってください」の声にこたえて
「春夏秋冬」を捧げた。

「今日ですべてが終わるさ今日ですべてが変わる今日ですべてがむくわれる今日ですべてが始まるさ・・自分に歌え、自分自身に歌え・・」と繰り返した。
みんな泣いた。それぞれに泣いて歌った、泉谷さんと一緒に。

29歳の女の子とお母さんが私のところに来て
「この子ね、3ヶ月もの間ひと言も弱音を吐いていないの、喋らせて欲しいの
聞いてやって欲しいの・・」とお母さんが言った。
「大変だったね・・・つらかったね・・・」と言うと
彼女は「怖かったぁ・・ものすごく怖かったぁ・・」と話し出した。
「山の上に逃げてね、津波で家が全部流されていくのも見て、真っ暗になって、頭の上にヘリコプターが飛んでいくんだけど全部気仙沼の方向に飛んでいってね、私たちは山の上から洋服振って一生懸命知らせても駄目で・・
これで終わりだ・・と思った。」
彼女は次の日もその次の日も誰も助けに来てはくれない
この町は終わりだと何度も思ったという。
あの日、彼女のような恐怖を持った人々がものすごくたくさんいたことを
この壊滅してしまった雄勝の町で聞いた、この真実の叫びを
私たちは絶対に忘れてはいけないんだと思った。
百か日法要の日に、市役所のあった場所にみなさんが集まって
私たちに聞かせてくださることは、あの日のことでした。
飯野川中学の避難所のみなさんにも逢いに行けました。
「あっ、ひつまぶしのお姉さんだ!名古屋からだ!」
どれくらい嬉しいことでしょう
そして今回も東海地区のみなさんからいっぱいの優しさを運びました。
(嘉門さんと上海の弥生さんの
ネックウォーマー)

吉良町の糟谷さんからトマト5000個・寺西さんから下着100着
アンティークさんからハートのチョコラスク3600個
ビアンカさんから子供服700着中京クリーニングさんからTシャツ150着
そして、嘉門達夫さんと上海の弥生さんからのネックウォーマーも
いっぱいの駄菓子も喜んでいただいた。
体育館の中は一ヶ月前とほとんど変わっていませんでした。
ただただ、みなさんのあまりにも頑張り過ぎている姿がたまらなく思えた。
7歳くらいの男の子がみんなの周りを回って離れない。
「あの子ね明日の朝仮設住宅に行くの淋しさと不安と・・興奮していてね」と
この3ヶ月間この避難所を守ってきた20代の女の子が呟いて教えてくれた。

みなさんともたくさん話すことができた。
みんな違う場所に移っていくことも聞いた。
子供も大人もみんな涙を流しながら
それでも前に進まなければならなくて・・。
あの日から100日。
みなさんの心の涙はとまらない。

力の無い私たちですが、また逢いに行かせてくださいね。
矢野きよ実
今週のゲストは「秦基博さん」です
デビュー5周年を迎えた秦さんに矢野さんは…!!!!!
6月25日(土)のエフエム愛知「矢野きよ実の音楽無礼講」で!

6/22(水)矢野さんがラジオにゲスト出演します。
CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」(11:00過ぎくらいから)
NHKラジオ「FMトワイライト」(18時〜)
東日本大震災後、矢野さんが何度も被災地を訪れ、経験し見聞していることを
少しでも伝えることができたらと思います。
是非お聞き下さい。
矢野さんが大好きなアーティストのひとり「The Birthday」がゲストに来て下さいました。
トークが面白すぎて、盛り上がりすぎて、急遽2週続けてのオンエアとなりました!
聞き逃したという方は、
エフエム愛知ホームページ「矢野きよ実の音楽無礼講」にアクセスを!

◆FM AICHIのホームページ >> http://www.fma.co.jp/pc/home/index.php
東日本大震災から100日が経ちました。
矢野さんは被災地の100ヶ日法要の炊き出しに宮城県に向かいました。
近日、矢野さん本人のレポートを載せさせていただきます。
全国から100人の木工家が名古屋に集い
作品展やフォーラムを開催する「木工家ウィークNAGOYA・2011」
トークショーに出演します。

矢野さんの椅子を、木工家の井崎正治さんが制作してくれました。
木工家とつくる木の家具の魅力についてトーク。
会場には打ち合わせや制作風景の写真、イメージスケッチ、試作品などを展示して、
矢野さんの求める暮らしのイメージを、木工家が形にしてゆくプロセスも見て頂けます。
◆2011年6月4日(土)午後2時~3時30分
会 場 : 電気文化会館
5Fイベントホール
入場料 : 500円 (定員250名)
是非お越し下さい。