今年の4月頃宮城県亘理町立荒浜中学校の校長先生からお手紙をいただきました
そこには「震災後やっと子どもたちの待ちに待った学校が9月に開校します、
その学校の校歌を書で書いてくれますか・・」という内容が書かれていました
そして、その地区がどれくらいの大変な被害にあったか、
その時の学校の状況も子どもたちの気持ちも添えられていました
たくさんの方が亡くなり周りはすべて津波で流されていました
校長先生は「津波が来なければ100年でも残っていきます」と・・・
私のようなものには、もったいないお話です
3ヶ月間、その地区を学び、想い・・・一生懸命書きました
横5m×縦1,5m大きな校歌を書きました
硯は被災地雄勝の硯をつかい、墨はずっと被災地支援を共にさせていただいている鈴鹿墨伝統工芸士の伊藤亀堂さんの無敵墨をつかい、筆はやはり一緒に被災地支援を
させていただいている豊橋筆の三竹さんの筆で書きました
一生懸命かきました
2014年8月1日
学校の校舎の鍵を受け渡される日、校長先生は待っていてくださり
一番最初に書を入れさせていただきました
名古屋からみんなが車で運んでくださって亘理市立荒浜中学校に到着しました
嬉しかったです
河北新報の方は岐阜のご出身で東海地方と被災地が繋がることを喜び
取材してくださいました
荒浜中学校は災害にも強く街のみなさんが安心して集まることのできる
素晴らしい学校でした
どうかどうか、この学校に通う子どもたち先生が毎日幸せでありますように・・
心から願います
そして、書が何百年もその場所で生き続けますように・・・・
校歌に心からの祈りをこめて・・・
矢野きよ実
南相馬のみなさんから、まさかの耕一さんと2人のステージの出演依頼をいただいて
常磐線で行き止まりまで行き9月に開通したばかりの6号線を通り向かいました
福島第一原発まで1キロ、その景色は物々しく 悲しく切ないものでした
震災後「帰りたい帰れないでも帰りたい・・」「もどりたい・・」と叫ばれた
浪江町・双葉町・・・のみなさんの家がある場所でした
全ての道に「帰宅困難」と書かれ警官・警備の方々が立ち塞ぎ
家にもコンビニにも会社にも鉄のゲートで塞がれていました
どこがコントロールされているのでしょうか・・
南相馬市民文化会館に到着すると、たくさんのみなさんが待っていてくださいました
嬉しかった・・
ステージも椅子もみなさんが用意されホールは美しかったです
ステージは客席の涙と笑いの中、耕一さんが歌い私は六畳くらいの書を書かせていただき、
さらにはなんと出演料をいただきました。被災地に3年半毎月ボランティアとして行ってますが南相馬のみなさんから
「無料に慣れるのではなく見たいもの逢いたい事にお金を支払うことが私たちの心の復興なんです」とうかがい、尊いお金を預かりました
これを持って11月7日は亘理の小学校に授業に行きます
矢野きよ実
この3年半の子どもたちの心の音が聞こえます
どうか書の前に立ってみてください
鈴鹿イオンモール2階フードコート前
未だ話せない子どもたちの心の書です
この書は3年半の間に被災地の学校の授業で行い預かった数千枚の書の中の数枚です
今回はいつも書の授業の度にたくさんの墨を持たせてくださる
鈴鹿墨伝統工芸士の伊藤亀堂さんと清正さんのお声がけで
鈴鹿市のみなさんと展示させていただきました
この日、名古屋にいたミュージシャンの三宅伸治さんもお手伝
セントラル画材の船田さんサウンドインオアシスの村田さん
マブーチ・村瀬さん・デキ・カーキ・川端さん・・準備に美雪ちゃん・智ちゃん・チコちゃん・・・
まだまだみんなは動きます
被災地の子どもたち元気ですか~
みんなが見てますよ~
今月は亘理の小学校に行きますよ
全校生徒80人のみんなと書をかきます
みんなで行くから待っててね~
矢野きよ実
2005年頃から私はピンクリボンの活動のお手伝いをしてきました
私にとって今年のピンクリボンは何よりの心の感動をもらいました
昨年私は肺腺癌の手術をしました
その病院で患者の私に看護師さんと先生は
ピンクリボンのイベントを自分たちで開催することを話してくれました
昨年は70人くらいの人がそのイベントに訪れ、私も客席にいました
そこにはご自身が二度の乳癌になり手術をされた看護師さんが司会をされていました
「来年はお手伝いさせてください」と約束をして
今年は、みなさんと同じティシャツを着てスタッフとして参加させていただきました
昨年の司会の看護師さんはスタッフではありませんでした
3度目の癌になり手術をして入院中でした
お手紙をいただき私はそれを紹介しました
みなさん泣いていました
会場にいらっしゃった肺がん末期の方も乳がんを手術したばかりの患者さんも
みなさんが勇気をもらったと泣いていました
偉い偉い先生方は荷物を運び、薬剤師さんは音響を担当し
司会をした先生の奥さんも乳がんでした
あまりにも優しくあたたかい、でも切ない命の現実の世界にいました
みんなが「一人じゃない」と伝えました
いつ病気になるかはわからない・・
でもみんながいる・・
これこそが、命を大切にしたいと願い、検診率を高める運動であると
心から思い感じました
みなさんも来年この会場に来てくださいね
2014・10・11
矢野きよ実