名古屋小児がん基金7周年イベント

Posted in Diary,Information by yano kiyomi on 8月 29th, 2023

医療はすべての子どもたちに平等でありたい
7年前、名大の小島名誉教授は
「一人でも多くの子どもたちを救いたい、
小児がんが将来治る病気となるために…」と
名古屋小児がん基金を立上げました。
毎年、椅子並べから台本作りまで偉大な先生方と
多くのボランティアのみなさんと無敵プロジェクトのみんなで
小児がん基金のイベントを作り上げます。
私の役割は今年も司会です。

名古屋でゆめちゃんという女の子が白血病が再発して
アメリカの1億5千万の最新治療ならば助かる
。瞬く間に集まった募金で、さぁ行こうとした時に、
アメリカからの勝手な事情で行くことができず
ゆめちゃんの尊い命は天に召されました。
その悔しさから名大の小島名誉教授が、小児がん基金を立ち上げ、
そしてみなさんからの寄付で研究・治療が行われ、
ゆめちゃんが受けられなかったカーティ療法という最新の免疫治療法が
名大病院で開発されたのです。
「自分達で作れば安価で子どもたちの命を救うことができる!」
研究に携わっている医師・技師・看護師の中には
小児がんだった先生もいらっしゃいます。
今年は最初の小島先生の1年間の報告で涙が溢れました。
7年前はアメリカに渡らなければ受けられなかったカーティ療法が、
今では日本でも、またタイ、ベトナムなどの子どもたちも
救われているんです。
先生方の想いが世界中の子どもたちの命を救っているのです。

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そしてなんと、カーティ療法は、他の病気にも応用され、
神経芽腫という難しい病気にも応用が効きそうなのです!
素晴らしい発表を名大小児科の西尾信博先生が
分かりやすく話してくださいました。

さらには小児科の若松学先生が、最強の遺伝子検査で
病気の診断ができ的確な治療ができるお話をしていただきました。

長期入院、通院する子どもたちの学びも今年は知ってもらいました。
名大は小児がん治療の拠点病院なので特に院内学級にも熱心です
KUBIという機械を使って授業を遠隔で受けることができます。
これは小児がんで余命を宣告された少年が
どうかみんなが病気中でも勉強できるようにと訴えてくれた想いを継いで……

そして最後は、20年間イラクの子どもたちの医療支援をされている
セイブイラクチルドレン名古屋の代表小野万里子さんと、
2ヶ月間名大で研修を受けられている
イラクのナイエフ医師とモハメド医師が想いを話してくださいました。
代表の小野さんの20年間の想いは
泣けました…一人の女性がイラクで
治療を受けられない子どもたちを救うために小島先生に相談
「病気の治療を受けるのに国籍は関係ない」と
小島先生の言葉で子どもたちは救われているのです。
お二人の医師のお話も素晴らしかったです。

7年間で「さらなる希望に向かって」
日本だけではない世界中の子どもたちの命が救われています。
どうかみなさんも知ってください……