一生涯忘れることのない6歳の女の子の言葉
宮城県亘理郡山元町の小学校に行きました
6歳~10歳の子どもたちとの授業は
一生涯忘れられない授業になりました
生まれて初めて筆を持ち 紙の前に立ち
「みんなの心の中にある言葉を書いてみようか・・・」
子どもたちはほんの数分白い紙を見つめました
そして
この日1000枚ほどの心の書が生まれました
「花はぜったいさく」
「みんなは一人のために一人はみんなのために」
「かなしいなみだはない。うれしいなみだだけがある」
「こころがまとまる」
「がんばればいいいことがある」
「一人じゃない」
「幼稚園のお友達がたくさん死んじゃったの・・」と呟いた女の子は
「守る」と書き「みんなげんき」と書き
「おおきな みらい」と最後にかきました
6歳です
私はこんなにも悲しい顔をして小さな声で大きなつらさを呟いた
この女の子の顔を一生涯忘れはしません
震災から1年6か月経ちました
こんなにも小さな心が戦っていることを
もう一度
どうかもう一度想っていきたいと思います・・・みんなで・・・
2012・8・31
矢野きよ実